「国際ドラマフェスティバル」授賞式(10月25日、明治記念館)。上段右から2番目の大沢たかおが主演男優賞を受賞 これまで、私の周りで日本のテレビドラマについて興奮気味に語りだす外国人と言えば、アジア人ばかりだった。だから今週、東京で開かれた「国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2010」のシンポジウムでフランスのテレビ関係者たちが日本のドラマについてアツく語るのを聞いて、ちょっと驚いた。彼ら曰く、日本のドラマはクオリティーが高くてとても魅力的。「輸出しないことがびっくり」だそうだ。 日本のドラマの海外進出と言えば、現在もアジア地域がほとんど。しかも、その「輸出」は正規ルートではなくネットでの違法ダウンロードや海賊版DVDによるものが大きい。韓国では地上波での日本ドラマ放送は禁じられていたり(04年にケーブルテレビと衛星放送での放送のみ解禁)、中国では「規制は比較的緩やか」(JETR