[ 1:趣味、観察の始まり ] 人から趣味を聞かれて「 人間観察です 」と答えると、たいていの人はあたかも自分が観察の対象にされたかのように嫌な顔をすると共に、私のことを油断のならない人間とみなします。人は程度の差こそあれ日頃は他人を観察していながら、自分が観察されることを好まないものです。 自分に対する他人の目 ( つまり観察されること )について意識するようになるのは、恐らく思春期の始まり頃のように思いますが、私の場合は社会に出てから周囲に個性的な人がいたせいか、他人の目を意識するだけでなく、何となく他人の行動も観察するようになりました。 自分ならばこのようにするけれども、なぜこの人は自分と違う行動をするのだろうか?。このようにして周囲の人の行動を観察し、記憶するようにしました。その後蓄積された情報量が増えると無意識のうちに類型化をするようになり、行動だけでなく人の表情や発言もなるべく