今回は久しぶりにアンプ部品の特性評価について解説します。 オーディオアンプにおいて使用されるコンデンサーにはいくつかの役割があります。 一つは電源など交流成分(リップル成分)除去の目的で使用される平滑コンデンサ(電解コンデンサ) 2つ目は信号系路上でDC成分除去の目的で挿入されるカップリングコンデンサ(フィルムコンデンサ、電解コンデンサ) 3つ目は位相補正、周波数特性調整に使用される小容量コンデンサ(主にフィルムコンデンサ) です。 コンデンサの使用場所によっても重要な特性項目は多少異なりますが、 オーディオアンプに使用されるコンデンサの評価項目には次の3点があると思います。 インピーダンス特性 振動耐性(コンデンサのいわゆる「鳴き」) 歪率特性 1のインピーダンス特性に関しては以前にコラム(アンプの使用部品の特性(コンデンサ編))で紹介したとおりです。 3の歪率特性は実は測定を試みまし
![オーディオ的にコンデンサーの特性を評価してみよう −フィルムコンデンサーの鳴きを定量化する− - オーディオデザインのコラム](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/94d71af062da8dc97a9ee1999c8da6dde560bd3c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Faudiodesign.co.jp%2Fblog%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F05%2Fcropped-P1020363_smetanahall-1.jpg)