「とにかくライブドアの問題を徹底的に洗い出せ。あの会社を叩くんだ」 大手町にある産経新聞東京本社では、幹部がそう憤然と指示し、編集局に所属する記者全員に大号令がくだされたという。同社の記者に聞いてみたところ、すでに取材チームが編成され、今回のニッポン放送株買収問題のみならず、ライブドア本体の不祥事を暴くべく取材が開始されているともいう。 産経新聞が激怒した発端は、週刊誌「AERA」2月21日号で、ライブドアの堀江社長がインタビューに答えてこんな風に語ったことだった。 「個人的な考えですが、あのグループにオピニオンは異色でしょ。芸能やスポーツに強いイメージがあるので、もっと芸能エンタメ系を強化した方がいいですよ」 「新聞がワーワーいったり、新しい教科書をつくったりしても、世の中変わりませんよ」 産経新聞の編集方針は「正論」路線と呼ばれ、共産主義や日本の新左翼的言論に対する批判を展開してきた。
2月6日に開かれたWinny開発者、金子勇被告の公判で村井純慶応大教授の証人尋問が行われ、村井教授は次のように語っていた。 「インターネットの共有メカニズムでは、規模が大きくなって情報量が増えるとネットが負荷に耐えられなくなり、新しい技術が必要になってきます。そうした中でP2Pはきわめて注目されており、その中でもWinnyは性能を高める洗練された機能を持ったソフトでした」 P2PソフトウェアとしてWinnyは非常に高性能で、インターネットの技術としては最先端を走っている。そしてその技術は、ネットのテクノロジそのものをドライブさせる役割を担っている――村井教授の証言は、おおむねそのようなトーンに貫かれていた。私は技術者ではないので、Winnyの技術がどの程度なのかを明確に語る言葉は持っていないけれども、しかし金子被告が卓越した技術者であり、Winnyの持っている技術が素晴らしいものであること
ライブドア・パブリックジャーナリスト(PJ)の小田光康氏にインタビューした。このHotWiredに掲載するための取材である。記事はここで読める。 小田氏はもともとは国内外の通信社で記者として勤務していた人物だ。現在はライブドアニュースセンター長補佐の肩書きを持っている。 取材を申し込んだ際、小田氏は電話で、 「佐々木さんは産経新聞のコラムに書いてますよね? ああいうふうに揶揄されるのであれば、取材は断りたい」 と言った。 産経新聞のコラムというのは、前回このブログでも取り上げた「断」のことだ。4月22日に掲載した回で、私は「『堀江ジャーナリズム』の無邪気」と題して、次のような趣旨のことを書いた。 <ライブドアが今春からパブリック・ジャーナリストというものを始めた。「メディアを殺す」と宣言していた堀江貴文社長が始める「ジャーナリズム」である。いったいどのようなものが現れてくるのかと、恐れと期
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