米Vyatta社が開発を進めるLinuxディストリビューション。WANルーティング、ファイアウォール、フィルタリングなど、ルーターとしての用途に特化した仕様になっている。クラウドコンピューティングが普及したことで、商用ルーターを置き換えるものとして注目を集めている。システム構成を柔軟に変更できるクラウドコンピューティングでは、ハードウエア製品よりもソフトウエア製品の方が親和性が高いからである。 製品名のvyattaは、古代から中世にかけてインドや東南アジアで使われていた「サンスクリット語」からとったもので、「オープン」という意味を持つ。その意味するとおり、多種多様なオープンソースを組み合わせて構成されている。主なオープンソースのアプリケーションは、ルーティングデーモンの「Quagga」、ファイアウォールやNAT(ネットワークアドレス変換)機能を持つ「iptables」、IPS(不正侵入防止
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