Linux Daily Topics Linux 6.10‐rc1リリース、RustやMilk-V MarsなどRISC-Vサポートが拡大 Linus Torvaldsは5月26日(米国時間)、次期Linuxカーネル「Linux 6.10」の最初のリリース候補版となる「Linux 6.10-rc1」を公開した。Linusは「通常サイズのカーネルリリースに見えるが、少し小さいかもしれない。(Linux 6.10には)新しいファイルシステムはなく、xfsのオンライン修正により、bcachefsの修正はもはや最大のファイルシステム変更ではない」とコメントしている。 Linux 6.10-rc1 -Linus Torvalds Linux 6.10では多くのアップデートが予定されているが、その中でも注目されるのがRISC-Vに関連したサポートの拡張だ。5月22日付けで行われたマージでは、
だれでもできるシリーズとして、Rustでカーネルモジュールを実装しながら学んできましたが(役に立たないキャラクタデバイスドライバなど)、そろそろ実際に使える機能を実装したいころですよね! 今回は、筆者が実装したネットワークPHYドライバが、Rustで実装された初めてのデバイスドライバとしてLinuxカーネルに採用された話を紹介します。 誤解:LinuxカーネルがRustをサポート「LinuxカーネルがRustをサポートした」というニュースを見て、Rustのコードがどんどん採用されていると誤解している方もいるようです。このニュースは、「LinuxカーネルをRustでも書けるようになりましたが、実際に何かを実装するかどうかは未定」という意味です。Linuxカーネルは、メモリマネージメント、ネットワーク、暗号など、数多くのサブシステムで構成されており、それぞれのメンテナが、コードの採否を判断しま
Rustで書かれLinux互換を目指して開発が進められているOS、「Maestro」が公開され注目を集めています。 Maestroは、フランス在住のソフトウェアエンジニアLuc Lenôtre氏によって開発が進められているOSで、2018年12月22日に学校のプロジェクトとして始められました。当初はC言語を使って実装されたそうですが、コードベースをきれいに保つのが難しくなり、1年半後にRust言語での実装に切り替えられます。 Rustへ切り替えた理由として以下のような項目リストアップされています。 以前の失敗から学んだ教訓を生かし、プロジェクトを最初からやり直すことができる。 C言語でLinuxライクなカーネルを書くよりも、もう少し革新的になる。 Rust言語の安全性をカーネル・プログラミングの難点に活用する。Rustの型付けシステムを使うことで、メモリ安全性に関する責任をプログラマからコ
ご存じの通り、Linux 6.1のリリース時にLinus Torvalds氏がRustの導入を認めたことで、今ではLinuxカーネルの開発にRustが使えるようになっている。しかしRustは現在、C言語と並ぶLinux開発言語のツールチェーンの一部になるために必要な環境を整えている段階にある。 Rustの地位は向上している。MicrosoftのソフトウェアエンジニアであるWedson Almeida Filho氏はその理由について、「私たちは、Rustには、C言語と共にカーネル実装に実際に使える言語の1つになる準備が整っていると感じている。Rustは、特権を扱うコードの潜在的なバグやセキュリティ上の脆弱性を減らしつつ、コアカーネルとも問題なく連携できるため、パフォーマンス特性を維持することができる」と述べていた。 このことが重要なのは、Alex Gaynor氏とGeoffrey Thoma
Introduction Linux kernelの6.2からRustでカーネル開発をするための基本的なサポートが導入されましたが、 メジャーなディストリビューションは6.2をデフォルトで搭載していませんでした。 なのでRustカーネルを試そうとした場合、 カーネルのソース持ってきてカーネルビルド関連のソフトウェアやライブラリをインストールし、 Rust関連のオプションつけてビルドしなおして Rustで書いたカーネルモジュールをビルドして QEMUとかUTMとかでようやく動作確認ができます。 とりあえずHelloWorldするだけでも、かなり面倒です。 しかし先日、Ubuntu 23.04 Lunar Lobsterがリリースされました。 これは標準でLinux Kernel 6.2を搭載しているので、面倒な手順を踏まなくても Rust製のLinux kernelが動きます。 また、素晴
Ubuntu Weekly Topics Ubuntu 23.04(lunar)の開発 / Flatpakのデフォルト導入の終了とカーネルのRustサポート、EB corbos Linux - built on Ubuntu 23.04(lunar)の開発 / Flatpakのデフォルト導入の終了とカーネルのRustサポート 23.04のリリースに向けて、各種フレーバーを含めたパッケージング関連のポリシーの提示が行われています。内容としては、Ubuntuとそのフレーバーでは、「デフォルトでは.debとSnapパッケージを利用する」というもので、これら以外のパッケージについては「任意にインストール可能にすることは構わない」という形となっています。 ここで具体的にターゲットになっているのはほぼFlatpakで[1]、「任意にインストールできる」という立ち位置は維持されるものの、「デフォル
TLS(Transport Layer Security)が難しすぎると、お嘆きのセキュリティファースト世代の皆様、RustでLinuxカーネルを実装しながら学んでみましょう! カーネルモジュールの実装は難しい?それは誤解です。TLSをアプリケーションとして実装しようとすると、各種のライブラリを検索していたつもりが、SNSを眺めていて、一日が終わっていることありますよね。カーネルモジュールを実装するために使えるのはカーネルの機能だけです。検索する必要はなく、雑念が生じる余地はありません。その集中力があれば、カーネル開発は難しくありません。 TLSとLinuxカーネル皆様の中には、LinuxカーネルはTLSをサポートしているのでは?と思っている方がいるかもしれません。TLSは実際のデータの送受信の前に、ハンドシェイクと呼ばれる、暗号鍵の合意や相手の認証を実施します。ハンドシェイク後、Linu
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