イジメの温床、誹謗中傷のるつぼ、暴力のきっかけ……、学校裏サイトにまつわる負のイメージは強烈だ。11月15日に発表された文部科学省の「平成18年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(※1)の中でも、「パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷や嫌なことをされる」という項目に4883件(3.9%)という数字があげられていたが、そんなに少ないはずはない。だが、相変わらずその実態は大人にとって闇の中だ。 今年4月に「デジタルARENA」(現・日経トレンディネット)に掲載され、多大な反響を呼んだこの記事(「学校裏サイトで、今何が行われているのか」)からも、簡単には解決しそうにないさまざまな問題が読み取れる。深刻さは増しているのではないか。この半年で、どんな変化があったのか? 学校裏サイトの研究を続ける群馬大学 下田博次教授に、改めて子どもとケータイの現状を聞いた。 ※1 平成18年度「児