連載「変化と進化を先読みする~メディアの未来」は、加速するデジタル化、スマート化の潮流の下でメディアがどう変貌しようとしているのか見通そうとするものです。 第8回は、その変貌を最も特徴的に示すものとして、スマートデバイス、とりわけタブレット機器をターゲットにしたメディアの潮流を追っていきます。 2010年1月、アップルが発表したiPadは、マルチタッチ・ユーザー・インターフェースをひっさげ登場したスマートフォン=iPhoneに続く革命的な情報機器で、それまで存在しないにも等しかったメディア消費特化型の情報機器のジャンルを一挙に確立しました。 iPad投入後2年半が経過しましたが、Android OS版タブレット機、アマゾンによるキンドル・ファイア(Kindle Fire)、そして今後はマイクロソフトがWindows RT版タブレット機の投入と、まさにゴールドラッシュの様相が続いています。