既報の通り、ソフトバンクは日本時間で15日、米Sprint Nextelの201億ドルでの買収で合意したと発表した。このうち121億ドルはSprintの既存株主に支払い、残り80億ドルはSprint本体への直接投資という形で、今後の同社の財務体質強化のために投じられる。全体ではSprint株の7割程度の株式をソフトバンクが取得する形となり、残り3割は一般投資家らを含む他の株主らの取得余地分となる。 現在Sprintは米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しているが、今後も上場を維持し、引き続き米国企業として現地で活動するメリットを享受する。本稿では、日本の読者がまず疑問に思う「Sprintとはどんな企業なのか?」「買収による日本の既存ユーザーへのメリット/デメリット」について考察していく。 Sprintとはどんな企業なのか? ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏(左)と米Sprint