スポーツ用品大手のアシックス(神戸市)は5日、東日本大震災で両親を亡くした震災孤児を対象に、製品を提供したり、スポーツ教室を開いたりして、長期的に支援していくと発表した。年間活動費は1億円を見込み、孤児が19歳を迎えるまで続けるという。 近く専門部署を設置し、社員が専属して支援活動にあたる。対象の孤児は公的な支援機関を通じて募集する。スポーツウエアやシューズなどを無償で提供するほか、神戸市にあるスポーツ用品を開発する研究所やこれまで販売した製品を展示する企業博物館に招待する。「阪神大震災で被災した神戸が復興した姿も一緒に見て元気になってもらう」ことが目的だ。 このほか、被災地へスポーツ選手や指導者の資格を持つ社員を派遣して、スポーツ教室を開くことも検討している。 アシックスは創業者の故・鬼塚喜八郎氏が戦後復興期に「スポーツで青少年の健全な育成に役立ちたい」とスポーツシューズ製造からス