去る6月24日、シネコン「シネマ・オクトーバー」に訪れた地元モスクワっ子たちは、興奮で感情を露わにした。 モスクワ国際映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞した『きみはいい子』の公式上映後、多くのロシア人が口々に「スパスィーバ(ありがとう)!」と言いながら作品の監督に握手を求める光景が続いた。 「ロシア人は全体的にシャイな方が多い印象だったので、こんなに感情を出してくれるとは思いませんでした」とは昨年公開の『そこのみにて光輝く』で各方面から絶賛された呉美保監督。 「『これは世界中の人が見るべき映画だわ』と言ってもらえたのは嬉しかったですね」 それもそのはず。本作に描かれている人々は幼児虐待、認知症、学級崩壊など深刻度の高い問題を抱えているが、決して私たちから遠い存在ではない。それら問題の根にあるのは、私たちの多くが抱える問題と同根であり、異郷の地でも受け入れられる普遍性を獲得している。 映画『き
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