「この作品こそ、今年のベストワン!!」「すばらしい!! 感動の涙が止まらない!!」などなど、11月12日の公開以来、絶賛の声が相次いでいる片渕須直監督のアニメ映画『この世界の片隅に』。今年は『君の名は。』『聲の形』とアニメ映画の傑作が続き、両作品とも作品的成功のみならず興行的にも成功を収めている。 『君の名は。』とともに“3Kアニメ”と呼ばれる感動作 『君の名は。』はスタジオジブリ作品『千と千尋の神隠し』の興行収入304億円に続く、日本製アニメ映画史上第2位の200億円が確実視されており、『聲の形』も興収21億円を突破した。これら2本のヒット作とともに“3Kアニメ”と称される『この世界の片隅に』だが、こちらは大手映画会社が絡んでいないインディペンデント作品で、オープニングスクリーン数も64と先の2作とは比較にならない小規模のマーケットで公開された。だが『この世界の片隅に』は多くの観客から拍