やしきたかじんさんは、母校である桃山学院高校に遺産のうち1億円を寄付していたのです。しかし、家鋪さくらさんは、14年2月5日と8日の2日にわたって、温井校長に寄付放棄を迫りました。その際、さくらさんは「家鋪隆仁」の署名入りのメモを温井氏に見せます。このメモは「温井へ」という書き出しで始まることから、通称「温井メモ」と呼ばれています。 メモにはさくらさんが生活に困るようなことがあったら、桃山学院に寄付したお金を戻してやって欲しいという旨の文章が書いてあったそうです。 しかし、温井氏はある理由から、そのメモが偽物であることを見破ります(なぜ見破ったかは作品を読んで確認してください)。温井氏はやしきたかじんさん以外の人物が、メモを捏造したと考え、寄付放棄を拒否しました。 温井氏の証言以外にも、さまざまな根拠から「温井メモ」は何者かによって捏造されたものと『百田尚樹「殉愛」の真実』では断定していま