29日、トルコ150年来の夢であったボスポラス海峡を結ぶ海底トンネルが完成した。マルマライ計画とも呼ばれる、アジアと欧州両大陸をつなぐ世界初の海底トンネルで、全長13.6km、最深部は地下62mを走る。およそ4000億円の建設費用のうち約4分の1を日本が円借款で拠出し、大成建設が誇る最新のトンネル施工技術で建設されるなど、日本とも関わりの深いプロジェクトだ。新海誠監督が制作した大成建設のアニメCMが話題になったので、ご存知の方も多いだろう。イスタンブールで行われた開通式典でトルコのエルドアン首相は、「マルマライは人と国と大陸を結び付けると同時に、過去と未来を結び付ける」と演説し、日本にも謝意を示した。 さて、式典には日本の安倍首相も招待されて出席していたが、宗教指導者と共にアラーにお祈りを捧げる段で、安倍首相がイスラムの礼拝作法に則り、両手を胸の前でいただくポーズを取った。このことが現地の