東京観光の人気スポット、皇居の付属庭園「東御苑」が平成31(2019)年の夏から冬にかけて長期休園する可能性があることが24日、分かった。新天皇の即位に伴う重要儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」が同年11月下旬に想定されており、平成の大嘗祭が執り行われた東御苑が有力な候補地となっているためだ。東京五輪の前年に当たり、外国人観光客のさらなる増加が見込まれる中、“皇室の庭園”の長期休園は観光業界にとって痛手となりそうだ。 東御苑は広さ約21万平方メートル。かつての江戸城本丸、二の丸と三の丸の一部に当たり、天守台や富士見櫓(やぐら)などの史跡が点在する。もとは非公開だったが現在の宮殿造営に合わせて整備され、昭和43年から公開された。 訪日外国人観光客の増加に伴い、東御苑の入園者数は近年急増している。平成25年の約89万人から昨年は約146万人と6割増加。そのうち外国人の割合は4割を占めている。 こ