教祖さまは精神病だった? 宗教と精神病の類似点に見る“聖性”の異常性と正当性 サイゾー 1月24日(木)0時6分配信 ――統合失調症の患者の中にしばしば見られる宗教的な妄想は本来の宗教とは異なるものなのか。教祖やシャーマンの神がかりに関する考察も試みながら、「宗教と精神病」というタブーに挑む。 広辞苑で「宗教」の項を引くと、「神または何らかの超越的絶対者、或いは卑俗なものから分離され禁忌された神聖なものに関する信仰・行事」とある。つまるところ宗教とは、それぞれの教えによって程度の差こそあれ、おしなべて神や聖なるものなど、我々が普段生活している俗なる世界とは異なった価値観を基底とする世界であるだろう。そして、広辞苑の記述にある「超越的絶対者」という存在が持つ指向性が、宗教というものを読み解くひとつの要となるといえる。 そういった「神または超越的絶対者」にまつわる言説が、精神科の診療の領域