喧嘩に明け暮れる若者と彼のカリスマ性に引き寄せられた高校生たちの壮絶な青春群像映画『ディストラクション・ベイビーズ』が、5月21日から東京のテアトル新宿ほか全国で公開される。作品では、傍観者が使うSNSで広まる場面も描くなどインターネットが重要なカギを握っていることにも触れているが、監督の真利子哲也さん(34)がハフポスト日本版のインタビューに応じ、「第三者が語って拡散する社会があることを描きたかった」と語った。 作品は、真利子監督が、愛媛・松山に足を運び風土や実際の住民たちからインスパイアされたことに基づく。現代の若者たちの乾いた暴力に対比されるものとして、松山の伝統的な喧嘩神輿として知られる秋祭りが配されている。出演は柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈らで、若手・新鋭の俳優陣が集まった。 あらすじはこうだ。愛媛県松山市西部の小さな港町・三津浜。海沿いの造船所のプレハブ小屋に、ふたりきりで暮ら