「日本人は宗教に対して実用主義的なアプローチを行っており、そのために津波や地震といった自然災害によって宗教に向き合うことがない」と、ワシントン大学で国際関係学を専門とするドナルド・ヘルマン教授は説明している。 実用主義的なアプローチというのは「商売繁盛笹持ってこい」みたいなことを言うのだろうか(笑)確かに多くの日本人は「神様」と非常にドライなつき合い方をしているように思われるが、一方ではどっぷりはまり込む人達もいる。ただ、恐らくはまり込んでいない人達の日常的な感覚は一神教文化に生まれ育った人達と日本人の間では相当違うことは想像できる。 自分と宗教について語れば実は小学生時代、二度ほど宗教に関連して半年近く鬱な状態から抜け出せなかった経験を持っている。 一度は学校の図書館の児童向け雑学全集本に掲載されていた「六道輪廻の図」を見たときだ。60〜70年代の少年誌に載っていた「エアカーがビルの間を