要点を整理し、起承転結を意識してまとめる。誰もが一度は耳にしたことはあるだろう、小学校時代に習う文章の書き方の基本だ。しかし、この「正しい書き方」にしっかり倣ったにもかかわらず、自分の文章がいまいち意図通りに伝わらなかったといった経験をしたことはないだろうか。その理由について、近著『仕事では「3」を使え』が話題の社会行動分析家・流音弥氏は次のように分析する。 「文章の書き方についての書籍を見ても『文章構造は起承転結』とまるで判で押したように書かれています。しかし、仕事において要求されるスピードが格段に早くなった現代においては、起承転結の文章はまどろっこしく感じられることも。『すぐに結論が知りたい』『余計な話はいい(そんなのはどうでもいい)』という心理が働くためだと考えられます」 インターネットが一般化し、いつでもどこでも情報の詳細や現象の結論をすぐに入手できる時代においては、起承転結はふさ