節電のためドーム球場の利用はご遠慮を-。海江田万里経済産業相は18日の会見で、プロ野球のセ・リーグが予定通り25日の開幕を決めたことをについて、「(電力使用量が多い)東京ドームではなく、需給が逼迫(ひっぱく)していない地域で開催するなど工夫してもらえるとありがたい」と述べた。 東日本大震災による深刻な電力不足で、首都圏の大規模停電が現実味を帯びるなか、スポーツ界にも節電へ協力を求めた形だ。 海江田経産相は「私も野球ファン。こういう時期だから野球を見たい」としながらも、球場を含む大口の電力需要家に対し、「需給が大変逼迫していることを理解してもらい、これまで以上に需要抑制に努めてほしい」と呼びかけた。 一方、発電所が正常に稼働している西日本の企業に対しては、「日本経済をこのまま崩落させないための努力をお願いしたい」として、救援物資を始めとする一層の増産を求めた。