トライアスロンは女子に続き、14日の男子も日本勢がワンツーフィニッシュを決めた。銀メダルを手にした31歳の山本良介(トヨタ車体)は、暴走族の元リーダーという経歴の持ち主。六つ年下の細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)に約25秒遅れたものの「チームとして金、銀を取れたのはとてもいい結果」と素直に喜んだ。 幼少で水泳を始めたが、高校時代に伸び悩み「遊ぶのが楽しくて、悪いことは一通りやった」。30人ほどの暴走族を率いて毎晩のように京都の街を走り回った。卒業を前に「このままじゃ人生が駄目になる」と足を洗った。トライアスロンを始めたのはその後だ。 「金を取れず悔しさも残ったので、五輪で晴らしたい。ここからどう進んでいくかが大事」。2年後のロンドン五輪にすべてを懸ける。(共同)