整理、整頓、掃除、清潔、躾をまとめて「5S」と呼ぶ。これは日本企業独自のもので、欧米ではそれほど知られていないという。そのベースにあるのは「掃除をすると社員が成長する」「掃除をすると会社の業績がよくなる」という考え方だ。しかし日本においても5Sの効用が理論的に語られることはまれで、「何となくよさそうだ」という理解に留まっている。ここに学問のメスを入れているのが、日本大学経済学部の大森信教授だ。著書『トイレ掃除の経営学』ではトイレ掃除が持つ経営学的な意味と事例を解説している。 「トイレ掃除で会社がよくなる」、それってどういうこと? ■掃除が企業にもたらす「効用」とは? 日本には、掃除を大切にしている会社が多く存在しています。なぜかといえば、それは「掃除が会社をよくするから」。実際に私が大阪の企業を対象に実施したアンケート(※)でも、「経営者と従業員で掃除を行っている」と答えた企業は、高い割合
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