厚生労働省は6日、労働条件が劣悪なブラック企業からの求人をハローワークで拒否できる制度に関し、現行の新卒求人だけでなく、中途採用やパートなど全ての求人に対象を拡大する方針を固めた。同時に、民間の職業紹介事業者もこの制度を利用できるようにする。行政指導に従わない悪質な企業の社名公表制度も新たに設ける。 官民の職業紹介事業全体を通じてブラック企業の求人を全面的に締め出すことになる。安倍政権が掲げる働き方改革に合わせ、質の高い求人を提供する狙いがある。 7日に開かれる労働政策審議会の部会に示す。来年の通常国会で関連法を改正し、3年以内の実施を目指す。