【ワシントン共同】米財務省が13日発表した2021会計年度(20年10月~21年9月)の8月までの11カ月間の累積赤字は2兆7106億ドル(約298兆円)となり、前年同期より9.9%減った。新型コロナウイルス禍からの経済活動再開や雇用改善で税収が拡大し、歳入が増えたことが赤字縮小につながった。 21会計年度通年の赤字額が、コロナ禍の影響で過去最大の赤字となった前年度(3兆1319億ドル)を下回る見通しとなった。8月までの累計の歳入は前年同期より17.7%増の3兆5864億ドル、歳出は4.0%増の6兆2970億ドルとなり、それぞれこの期間で過去最高。