7月に実施予定の講演内容予告を致します! 今回は、東京大学大学院数理科学研究科 准教授 植田一石先生に、数学の諸分野への応用も豊富なトロピカル幾何学についてご講演していただきます。皆様ふるってご参加くださいませ。 タイトル:トロピカル幾何学入門 概要: 位相幾何学や微分幾何学と比べた時の代数幾何学の特徴は、扱う対象 (代数多様体 (algebraic variety) と呼ばれます) が集合ではなく方程式系であることです。方程式系なので、環 (足し算と掛け算の定義されている集合) を与えるとその環における零点の集合が定まり、環を取り替えるごとにこの集合が変化します。これは代数幾何学を考える上で最も重要な視点の一つであり、「代数多様体は集合ではなく関手である」と述べられます。例えば、ある整数係数の代数方程式の有理数解にのみ興味がある場合でも、その方程式の実数や複素数、 進数や有限体における解
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