リビアからの石油の供給が怪しくなっているので、サウジアラビアが増産し、世界の原油の需給バランスを取るだろうという議論があります。 これは昔は正しかったです。 でも今となっては、それもどうだかわかりません。 僕がそう考える理由を述べます。 まずサウジアラビアがスウィング・プロデューサーとなって世界の原油市況を安定させて欲しいというのは長年に渡ってのアメリカの強い希望でした。 なおスウィング・プロデューサーというのは原油が余っているときは生産を絞り込み、逆に市況がタイトになっているときは増産して相場を冷やす役目を果たす生産者のことを指します。 僕が今回、サウジは必ずしもアメリカの希望通り動くとは限らないと考える第一の理由はエジプト革命でムバラクが失脚した際に、アブドラ国王とアメリカ政府の間に大きな意見の対立があり、「梯子を外した」アメリカに対してアブドラ国王が激怒したという経緯があるからです。
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