2年前、私は不良ってやつだった。 学校には行くけど授業中は寝てすごしていた。 夜になると仲間とつるんで夜通し遊んだ。 遊ぶ金は体を売って稼いでいた。 ある日、なんとなく学校近くのコンビニで万引きをした。 始めはドキドキしたが、慣れるとただの日課になった。 毎朝おにぎりかパンを盗んで昼に食べた。 帰りも食べ物とヘアスプレーとかを盗んで仲間とわけた。 店員の目線や監視カメラの角度には気をつけていたし、バレやしなかった。 私の事を不良と呼んで、劣った存在だと思っている奴らの方こそマヌケでバカなのだと思った。 店長との出会いのきっかけは後輩だった。 不良仲間の後輩が万引きを教えて欲しいというから、一緒に万引きしたら、後輩がヘマをして捕まった。 私達は控室に連れて行かれて、店長がやってきた。 いかにもダサイ、オッサンだった。 この手のオッサンならいつも客として相手している。 手慣れたもんだ。 「やは