女子選手への暴力行為で辞任した園田隆二・全日本女子前監督(39)が、全日本柔道連盟(全柔連)の調査に暴行を認めた後の昨年10月下旬、海外遠征先で、最初に被害を訴えた選手を「余計なことを言いふらしているらしいな」などと、どう喝していたことが5日、明らかになった。 15人連名による集団告発にはこうした背景があった。 全柔連などによると、昨年9月下旬、1選手が実名で園田前監督の暴力行為を通報し、10月上旬に連盟幹部が事情を聞いた。前監督は大筋で通報内容を認めたが、10月下旬にブラジルで行われた国際大会に遠征した際、この選手を口頭で厳しく責め立てたという。 以前から園田前監督ら強化体制に不満を持っていた選手たちは、この話を伝え聞き、謝罪もせずに高圧的な態度を取る前監督への怒りを増幅させたという。全柔連は11月10日までに前監督に始末書を出させて沈静化を図ったが収まらず、選手たちは翌11日付で告発文
柔道界にも体罰問題が浮上した。女子の日本代表選手らが強化合宿で園田隆二監督(39)らによる暴力やパワーハラスメントがあったことを日本オリンピック委員会(JOC)に告発していたことが29日、明らかになった。昨年末に提出された文書はロンドン五輪代表を含む国内15選手の連名によるもので、トップ選手による集団告発は異例。体罰が社会問題となる中、柔道界だけでなく日本のスポーツ界にとっても衝撃の事件が発覚した。 女子選手らがJOCに訴えたのは、五輪に向けた強化合宿などでの園田監督やコーチ陣の暴力、パワーハラスメントだった。練習中の平手や竹刀での殴打や暴言、けがをしている選手への試合出場の強要など、指導の実態が明かされた。 格闘技として精神的な強さが求められる柔道では、以前から選手の心を鍛える手段として体をたたく行為が行われている。通常は背中などだが、それが頭、顔になり、さらにエスカレートすることもある
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