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実は私も銀英伝は大好きで、「どこそこで誰が言った台詞」まで覚えるぐらい読み込んでいた時期がありました。 で、私はなんと言ってもヤン・ウェンリーを一番高く評価していました。 その理由は「田中氏一流の現代日本人の国家観に対する皮肉」だと思っていたからです。 ヤンは二巻で救国軍事委員会側の第11艦隊と戦う前に 「かかっているのは国家の存亡だ、個人の自由・人権に比べれば大したことはない」 これを読んだときは「何て戦後日本人的な発想だ」と思いました。 このヤンの発言は明らかに間違いです。救国軍事委員会そのものとの戦いはあくまでも内戦であり、かかっていたのは「同盟の自由・民主主義」だったはずです。 それは3巻以降のヤン自身の発言からも明白であり、もしこのような言い方をするなら 「かかっているのは個人の自由・人権だ、国家の存亡に比べれば大したことはない」 と言わねばならないはずです(勿論、そう書くべきだ
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