アメリカにおいて銃というのは「持ってもよい」ものであって「持たなくてはならない」ものではありません。しかし、唯一、条例によって「銃の所持」が義務付けられた街が存在しています。 ジョージア州ケネソーは、アメリカ東南部に位置する街。 南北戦争中はジョージア義勇歩兵連隊の司令部が置かれたという、地理的にも来歴的にも保守的な「南部気質」の人間が多いエリアです。 そんなケネソーの街が、住民に銃の保有を義務付けたのは1982年のこと。きっかけは、イリノイ州の村、モートン・グローブが条例で銃の保有を禁止したことでした(2008年に廃止)。 アメリカでは合衆国憲法修正第2条で国民の武装する権利を保証しています。モートン・グローブの条例はこの権利を侵害するものであり、その抗議としてケネソー市議会は各家庭に銃器と弾丸の保有を義務付ける条例を可決したのです。 「IN GUNS WE TRUST(訳:我が信ずるは