群馬県警の24歳の元巡査が、職務で作成した巡回連絡カードを悪用し、小学生の女子児童を車で連れ去ろうとしたとして、誘拐未遂の罪に問われた裁判で、前橋地方裁判所は「警察官の地位を利用して得た個人情報を悪用した犯行は極めて悪質だ」と指摘して、懲役2年6か月、執行猶予5年の判決を言い渡しました。 5日の判決で、前橋地方裁判所の高山光明裁判長は、「警察官としての地位を利用して得た個人情報を悪用した計画的犯行で、極めて悪質だ」と指摘しました。 一方で、「深く反省している」として、懲役2年6か月の求刑に対し、執行猶予5年が付いた懲役2年6か月の判決を言い渡しました。 判決について群馬県警察本部の田中秀幸首席監察官は、「警察官が誘拐未遂を起こすという極めて悪質な事件であり、再発防止に向けた対策を進めていきたい」としています。