芸人親族の生活保護「不正受給」疑惑でワイドショーが賑わった。まるで不正受給の横行で自治体財政が逼迫しているかのようなイメージが植えつけられているが、その総額は全体の0.38%。その一方で、「受給資格があるのにもらえない」という大きな問題があった!! そこで今回は、生活保護を受けられず、死に至った例をまとめてみた。 ◆京都・母親殺害事件(’06年2月) 認知症の母(86歳)の介護と貧困に追い詰められた無職の男性(54歳)が心中を図り、母親を殺害。男性は行政に相談していたが、生活保護について十分な説明を受けていなかった。 ◆北九州・門司区餓死事件(’06年5月) 市営住宅に住む障害者の男性(56歳)が、役所に生活保護の申請書を交付してもらえず餓死。前年にはライフラインが止められており、栄養失調で病院に搬送されていた。 ◆秋田・練炭自殺事件(’06年7月) 強い睡眠障害で働けず車上生活を送ってい