パレスチナ自治政府は1日、オランダ・ハーグにある国際刑事裁判所(ICC)への加盟を申請した。パレスチナ紛争を巡って、イスラエル指導者らの「戦争犯罪」を訴えたい考えだが、イスラエルや米国は反発。暗礁に乗り上げている和平交渉の再開がさらに難しくなる可能性がある。 ICCは、個人を対象に、戦争犯罪や民族対立を背景とする殺人、人道に対する罪などを裁く。AP通信などは、申請から約60日でICC加盟が認められる見通しと報じている。国連総会は2012年、パレスチナを「オブザーバー国家」と認める決議案を採択しており、加盟する道が開かれていた。 パレスチナ側は昨年12月30日の国連安全保障理事会で、イスラエルの「17年までのパレスチナ領土からの撤退」を求める決議案の採択を図ったが、否決された。自治政府のアッバス議長は「我々が受けた損害を抗議したい。安保理が拒否したので国際機関に求める」と述べた。 これに対し