2021年3月からマイナンバーカードを用いた保険資格のオンライン確認が開始される。会員からは「導入は義務なのか」「導入しないことでペナルティや周囲から取り残されないか不安」などの声が寄せられている。 オンライン資格確認の仕組みと問題点、今後求められる対応について紹介する。 顔認証付きカードリーダー推進に前のめりな政府 オンライン資格確認とは、患者が持参するマイナンバーカードに保険証機能を持たせ、医療機関のカードリーダーで読み取り、支払基金・国保中央会のデータにアクセスして資格確認を行う仕組みだ。 マイナンバーカードを用いた確認方法には顔認証と暗証番号の2通りがある。マイナンバーカードを用いない場合には、保険証の記号番号等を入力する(表1)。 顔認証の場合は患者がカードリーダーにマイナンバーカードを置くと、カメラが患者を撮影し、カードのICチップに入った顔写真データと照合して本人確認を行い、