晩産化が進むなか、第2子をなかなか授からず、悩む人が増えています。第1子出産年齢の上昇に伴って第2子を望む年齢も高くなり、加齢によって妊娠しにくくなることがその理由の一つです。明治大の藤田結子准教授が、仕事と第1子育児と不妊治療の同時進行の苦しい状況を報告します。 ◇晩産化、加齢によって妊娠しにくく 子供1人の家庭が増えています。国立社会保障・人口問題研究所が2011年に公表した「第14回出生動向基本調査」によると、「最終的な子供の数」が「1人」となった夫婦の割合は、1980年代~2002年には9%前後でしたが、10年には16%に増えました。 しかし、「理想の子供の数」はそれより多く、80年代から10年まで約9割の回答者が2~3人と答えており、1人と答えたのはわずか2~4%程度です。 大阪府不妊専門相談センターが公開しているデータによると、2人目不妊の相談割合が年々増加し、14年ま