古森義久という人物が、自分の読者の知的水準をどの程度のものと推定しているのかがよくわかるエントリです。 ステージ風発 「朝日新聞がカンボジア大虐殺を「優しい」と評した――証言者の死で蘇る記録」 ここで画像により引用されている記事の内容を「カンボジア大虐殺は優しい」と要約したら、どれほどハードコアな反共主義者の教師でもバツをつけざるを得ないでしょう。小学生にだって、この記事で「優しい」と評されているのは「カンボジア解放戦線」の、プノンペン陥落前後の振る舞いだからです。もちろん、この記事は暴力というものを本質主義的な観点(特有の民族性というものがあり、それによって大虐殺が起きやすかったり起きにくかったりする、という)でとらえており、その点は決して後知恵によらずとも当時において批判可能だったはずですが、それにしたって後に起こるであろう大虐殺を予見できなかったという問題を、まるで進行中の(ないしす