映画マガジン FILMAGA 映画 「『ジャニーズなんで』という逃げは使いたくない」錦戸亮×吉田大八監督、初タッグの意欲作『羊の木』【インタビュー】 錦戸亮はこれまでの出演作品で鮮やかな印象を残しながらも、ひとつの役のイメージに固定されることのない特異な俳優だ。振り返れば、タイムスリップした一本気な侍、優し気な高校教師、強烈なDV男、西郷隆盛の三弟(従道)と偏ることのない役柄は、現代劇から時代劇、はたまたシリアスからコメディまで眺め得る。 錦戸の細やかな表現力について、最新主演映画『羊の木』で組んだ吉田大八監督は「表情の変化、積み重ね方がすごく絶妙」と唸った。本作にて、錦戸演じる「人はいいが凡庸な地方都市の職員・月末一」は、元受刑者6人の受入れ担当となる。ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、小さな町の日常の歯車は、少しずつ狂い始める。元受刑者を演じた松田龍平、北村一輝、優香、市川実日