富士通が全額出資で設立した「富士通アドバンストクオリティ」は、プロジェクトに参加するプログラマ全員がルールに沿ってテストを消化したかを第三者の視点で確かめる役割を担う。例えば単体テストに「実施漏れはないか」や「障害はすべて修正済みか」をチェックする。口頭で「漏れはありません」と申告を受けるのでなく、テスト仕様書やテスト結果、テスト成績書などを提出してもらい、きちんとテストしたかを調べる(図)。 新会社のベテラン技術者がプログラマ一人ひとりと個別に時間を設け議論する。詳細設計とプログラミングの工程で実施する。要件定義や基本設計、総合テストなど、顧客と共同で進める工程は対象から外し、ベンダーが責任を負う「ものづくり」に絞る。「富士通グループでは初の取り組み」(新会社の油井克実社長)と言う。 従来の品質管理手法に限界を感じたことが取り組みの端緒となった。これまでもプロジェクトチーム内の品質担当者
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