「反日勢力の反撃が始まった。講談社などの底辺左翼、ルンペン左翼、ろくでなしのクズ左翼が必死に在特会を追っている。少しでもアラを探して、何とかして我々を潰そうとしている!」 今年1月、東京・池袋の豊島区民センターで開催された「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の全国大会。集まった約170人の会員を前に、同会会長の桜井誠(本名・高田誠・39歳・注1)は壇上から声を張り上げた。 “年頭教書演説”と仰々しく銘打たれたこのスピーチで、さらに桜井はこうまくしたてた。 「バカが私の個人情報を流してくれたものだから、もはや脅迫だけじゃ済まない状況になっている。しかし、私がいなくなっても、後に続く者が必ずいる!」 彼が何かに脅え、焦り、苛ついていることだけは十分に理解できた。いつもならば緩急自在な桜井の話法も、この日ばかりは怒鳴り上げるばかりの一本調子である。まるで余裕がない。 本誌『G2』第6号(20