図から△93銀の待機策を選びましたが、△74歩と反発すればまずまずでした。▲同歩なら△76歩▲85桂△84歩とほぐしていきます。 △74歩は自玉周辺から動く手なので、ためらったのですが、むしろチャンスと見ないといけないんですね。 29分の長考では△74歩と本譜の△93銀で迷っていましたが、正しい選択ができなかったです。 ▲76桂自体は分かっていた手で▲64桂と飛ばれても▲52桂成には△同銀があるため1回は手抜けるので、その間に右辺で一仕事すれば大変という判断をしていました。 しかし、この図になってみると先手玉を攻めるためには△46歩の取り込みが必須で、すると▲44歩が生じて△同銀▲64桂は今度は金取りの先手なので手抜けず、受けに回ると後手後手になります。 ここで不利を自認しましたが、するとさかのぼって先の図で△93銀が良くなかった、となります。 全体的にはチャンスが少ない将棋でした。
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