恐るべきIBMの知財戦略、なぜ太陽電池に賭けるのか?:知財で学ぶエレクトロニクス(5)(1/6 ページ) 米IBMは太陽電池の開発に熱心に取り組んでいる。IBMはICT企業であり、エネルギー関連のハードウェアは守備範囲外のはずだ。なぜ太陽電池に取り組んでいるのか。さらに太陽電池の開発・量産では先行する企業が多く、今からIBMが開発を進める理由が分かりにくい。今回の「知財で学ぶエレクトロニクス」では、IBMの知的財産(知財)戦略において、太陽電池がどのような位置を占めるのかを、特許出願状況の調査と併せて解説する。 技術開発者の仕事は技術を作り上げ、その技術を改良するだけではない。技術開発を始める前に、そして技術開発に一区切りが付くたびに、特許を出願するための発明提案書類を書き上げなければならない。 技術者集団が作り上げた発明提案書類は、知的財産(知財)部門の手を経て、特許庁への特許出願書類に