「(略)当面は有料課金型でいく」(フジテレビ) 「民放はこれまでも無料広告モデルで運営してきたので、(略)シナリオが描きやすい」(日本テレビ) 8月の月間平均視聴率トップ2である大手テレビ局の間でさえも、ネット事業への姿勢は180度違う。 ネット黎明期と呼ばれる1990年代中頃から、はや15年。いまだにマスコミ各社のネット事業は暗中模索の中にある。 「マスコミは、ネットを一体どうしたいのか?」 過去、無数のマスコミ関係者が挑み、答えを出せなかったこの「古くて新しい」問いに今回挑んだのが、IT業界専門紙である電経新聞の社長兼編集長を務める北島圭氏だ。 その苦悩の軌跡が刻まれた本が、10月5日発売された。タイトルはずばり『マスコミは、ネットを一体どうしたいのか?~主要マスコミ31社への徹底取材でわかった、マスコミとネットの現実~』 1カ月ほど前より、本書がサイゾーから出版されるとの情報を聞きつ