神奈川県横須賀市は、国民健康保険者1人当たりの医療費削減を目指して、ビッグデータを活用した保健事業(データヘルス)に取り組む。 横須賀市における特定健診やレセプト(診療報酬明細書)のビッグデータを、個人情報に配慮しながら分析して、被保険者の全体的な健康状況や受診状況、医療費状況を把握し、効果が高い対象者を抽出したうえで、個々の対象者に合った保健事業を展開する。 こうした取り組みにより、被保険者の疾病予防や重症化予防につなげ、「医療費の適正化によって、国民健康保険の保険料等の市民負担の増加を抑制する」(横須賀市長 吉田雄人氏)という。計画策定には、公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンターとミナケアが協力する。 横須賀市では現在、国民健康保険被保険者1人当たりの医療費が、県内19市平均の29万6,811円と比較して1割ほど高い32万8,504円(いずれも2012年度)となっており、県内でも