金融政策の限界を訴えた国際決済銀行(BIS)の年次報告書を、ジョン・テイラーや池尾和人氏が称賛する一方、ライアン・アベントが詳細な批判を繰り広げている。 その中でアベントはBISのことを、ハイエク的(ないしメロン的)な清算主義、と批判しているが、そのアベント論説を受けてDavid Glasnerが、BISはハイエクが40年近く前に捨てた立場に立脚している、と論じたのが面白い。 そこでGlasnerは、ノーベル賞受賞後間もない1975年4月9日のハイエクのAEI講演での以下の発言を引用している。 You ask whether I have changed my opinion about combatting secondary deflation. I do not have to change my theoretical views. As I explained before, I