親代わりに大きく育てるワン―。福井県坂井市丸岡町、丹尾ヒロ子さん(65)の家で飼っている犬の「クッシュ」が、丹尾さんが拾ってきた子猫に授乳しており、近所で話題になっている。クッシュは妊娠経験がないが、子猫におっぱいを吸われるうち出るようになった。丹尾さんは「母性に目覚めたのでは」と温かく見守っている。 クッシュは3歳のミニチュアシュナウザー。昨年10月、丹尾さんがまだ目の開いていない雌の子猫「小梅」を拾ってきた。ミルクがうまく飲めず、おっぱいを欲しがる小梅を見かねて、丹尾さんがクッシュの乳房に小梅を近づけると元気よく吸い始めた。間もなくクッシュの乳房が張ってきたという。 2週間ほど前に家族に加わった雌の子猫「花菜(はな)」も同じように乳をもらい、すくすく育っている。小梅はクッシュとそれほど変わらない大きさに成長。普段は餌を食べるが、今も乳離れしていないという。 丹尾さんはかかりつけの