コワーキングスペースがにわかに注目を集めている。 コワーキングスペースは、いわゆる賃貸オフィスより小規模なスペースやデスクを貸し出すサービスである。極端なものはスペースさえ貸さず、登記のための住所や電話番号のみを供与し、電話は転送してしまうようなバーチャルオフィスなども含まれる。 主な利用者は、ライターやデザイナーなどのフリーランスや起業家だ。日本では、1997年ごろから主にレンタルオフィスとして全国に広まったモデルであるが、既に過当競争にさらされ厳しい市場だと言われている。 一見、新しいビジネスとは思えないコワーキングスペースが今なぜ注目されるのだろうか。従来型のレンタルオフィスビジネスを比較しながら、その理由を探る。 企業価値2兆円のコワーキングスペース提供ベンチャーWeWork SNSやスマートフォン(スマホ)などICTの活用で登場したシェアリングエコノミー。その代名詞となった民泊サ