http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20090314 からの続き。 僕はもともと、山田太一ドラマの積極的なファンではない。 どちらかというと、善意のインテリが、市井の人々やそれを取り巻く時代状況を分析しながら作ったような、ちょっと頭でっかちな印象をずっと感じてきた。 彼のドラマは、様々な世代や立場の人々の対立を、それぞれの立場に彼が成り代わって、言葉(セリフ)で親切に説明するような場面が多いけれど、特に、言葉を持たないタイプの人(年長世代であることが多い)が、饒舌に自分を語り、立場を表明し意見を主張しているシーンに、違和感と反発を感じた。彼らは自分の思いや感じ方を、容易く理屈で客観視したりせず、自分を分析的に許したり、主張したりしないからこそ彼らなんじゃないかと。 「ながら見」が基本のテレビドラマの制約というだけでなく、これは確かに、山田ドラマの本質的な特