厚生労働省は17日、生理痛の治療薬「ヤーズ配合錠」を使った女性3人が、血の塊ができる血栓症で死亡した、と発表した。 同省は「薬との因果関係は否定できない」として、医療機関に対して、足の急な痛みや突然の息切れ、手足のまひが起きた場合は使用を中止し、救急医療機関を受診するように使用者に伝えるよう通知した。製造販売元のバイエル薬品(大阪市)には、添付文書に死亡のリスクを伝える警告を加えるよう指示した。 発表によると、3人は10歳代〜40歳代で、生理痛などで使い始めたが、肺動脈や足の静脈などの血栓症で2013年2〜12月に死亡した。このうち、20歳代の女性は使用2日後に頭痛が起き、13日後に脳の血栓症で死亡した。