医療の必要性が低いのに入院する「社会的入院」。患者数の実態調査をもとに、問題点を整理しました。 社会的入院が増えたのは、高齢者の窓口負担が無料化された1970年代以降です。当時、病院だと食費、居住費も無料になることもあり、長期入院の患者が増えました。 こうした患者の受け皿として、93年に、長期療養する患者のための「療養型病床群」ができました。医療が福祉の肩代わりをしてきたわけです。そして、2000年の介護保険制度発足後、「療養病床」と名前を変え、医療の必要性が高い患者のための医療保険型と、介護を重視した介護保険型に分けられました。 ところが、厚生労働省は06年、「社会的入院の解消」を掲げて、当時38万床あった療養病床を、介護保険型は廃止、医療保険型は15万床に削減するという再編計画を打ち出しました。 では、実態はどうなのでしょうか。健康保険組合連合会の委託を受け、慶応大学の印南一路(いんな
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