森阪匡通 野生動物研究センター特定助教、酒井麻衣 日本学術振興会特別研究員、中筋あかね 野生動物研究センター大学院生、榊原香鈴美 同大学院生らは、御蔵島観光協会の小木万布氏、吉岡基 三重大学教授らとの共同研究により、世界で初めて野生のイルカの突発性射精(夢精)を記録、報告しました。この報告は、さまざまな動物においてこの現象が一般的に起こっていることを示唆し、ヒトの夢精に関する深い理解につながるものです。 本研究成果は、米国科学誌「PLOS ONE」誌に2013年8月28日付で掲載されました。 図:ミナミハンドウイルカの突発性射精 概要 突発性射精とは、明らかな性的な刺激なしに射精が起こることを言い、ヒトでは夢精としてよく知られる現象です。いくつかの動物種において突発性射精の報告がありますが、行動が予測できず、また数秒で終わるため、記録するのが非常に難しい現象です。このたび、東京都の御蔵